English-onlyではなくてMostly English

当校のレッスンは英語中心になるように努めていますが、”English only”をルールとして強制はしていません。
母語を完全に排除しない“Mostly English”のアプローチになります。
”Mostly English”では、英語中心のレッスンですが、生徒同士が日本語で確認し合ったり、助け合ったり、また講師への質問や返答が日本語になることもあります。日本語が出てしまっても、話された日本語を英語で言い換えて学びにつなげています。
Mostly Englishの環境では、分からない時には質問したり、クラスメートに確認したりできる安心感があり、理解を妨げることもなく、手助けを受けて伝えられる達成感も得られます。
実際にEnglish onlyの学童や英会話に通っていた生徒さんたちの中には、「毎日分からないまま過ごし、日本語禁止で、ただ帰宅時間を待つだけだった」と話してくれたこともありました。
言語学習では、不安や緊張が少ないほど英語は吸収されやすくなります。度々書いている「情意フィルター仮説(Affective Filter Hypothesis 言語学者Stephen Krashen提唱)」です。
恐怖や不安が強いと、受け取る内容に「フィルター」がかかって入ってこなくなり、習得が妨げられてしまいます。
English onlyの良さもありますが、大切にしたいのは「積極的にコミュニケーションしたいという意欲」と「*自己効力感」を育てることだと考えています。
*自己効力感(self-efficacy)についても以前書きましたが、漠然とした自信とは違い、自らの成功体験などから明確に「自分にはできる」と感じられることです。
動機づけには、「飴と鞭」のように、学習したらご褒美がもらえるからとか、やらなきゃゲーム禁止といった罰による「外発的動機づけ」と、興味を持ち自ら学ぼうとする意欲から生まれる「内発的動機づけ」があります。
外発的動機づけは長続きしませんが、楽しい、もっと知りたいという気持ちは継続しやすいです。”English only”と厳しく強制するのではなく、自然と英語で話したいと思える環境づくりに努めています。
また、Mostly Englishの環境では、ピアラーニング(同じ学習者同士が教え合い学び合うこと)を促進でき、伝えられる・理解できる等、達成感を得る機会が多くなり、自然に内発的動機付けを高めることができると感じています。
週1回のレッスンを5年間続けたレッスン時間はたった240時間。英語は短期間で完成するものではなく、生涯にわたる学びです。スクールの大切な役割の一つは、「レッスン以外でも、そしてTPAをやめた後も、自ら英語を学び続けたいと思える気持ちを育てること」だと思っています。
英語を通して得た感動や楽しさが、その後の学びを支える土台になります。
新年度も、英語学習に前向きになれるレッスンを提供できるよう、スタッフ一同取り組んでまいりたいと思います。
この内容は15年前に当校のニュースレターで書いたものに加筆しました。
あっという間に15年
時の流れの早さに驚きます。
by TokyoPassport
| 2026-03-07 18:02
| スクールやレッスン
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