スクール20周年を迎えました! 振り返ってみて…
東京パスポート学院(TPA)は4月で20周年を迎えました。私がこのスクールに入社したのは14年前のことです。途中、3度の出産で休職期間がありましたが、長いようであっという間の14年間でした。
この仕事をしていて、幸せだと感じることが大きく二つありますが、一つは、生徒さんの成長に触れることができることです。ランドセルを背負っていた小学生が中学、高校、大学へと進学したり、社会人になっていき、英語面だけではない人間的な成長も見られることは本当に幸せです。中には、英語教師になった方、TPAを経て海外留学した方、緊張で震えていた方が堂々と英語を話せるようになった方、いろんな方がいらっしゃいました。日々、生徒さんから刺激を頂き、私自身、成長する機会と元気を頂いていることを本当にありがたく思っています。
二つ目は、講師、スタッフとチーム一丸となって一歩一歩前に進んでこられたことです。皆の熱意のおかげで今のスクールがあると思っています。情熱溢れる先生、周りを元気にしてくれる先生、ユーモアあふれる先生、素敵な仲間と働いてこられたことは私の宝であり財産です。楽しく英語の成功体験をしてもらうにはどうすべきか等、時には口論もしながら話し合い、「英語を通して生徒さんの世界を広げる」という目標へ向かって参りました。
逆に、私が一番つらかったことは3.11の震災です。地震や津波、原発の問題が立て続けに発生し、講師たちが日本に住むことに不安で一杯だった当時、各国の大使館や講師のご家族から講師たちを出国させるよう要望があり、帰国を選択した講師もいました。生徒さん同様、私も大好きだった講師との急な別れは耐えがたい思いでした。そういった状況でも、支え続けて頂いた生徒の皆さま、危険だと言われながらも日本に残った講師、また日本にやって来てくれた講師たちには、心から感謝しています。また、日本を去らざるを得なかった講師が去年、はるばる日本まで会いに来てくれました。震災当時からずっとスクールのことを想ってくれていたことを知り、当時はつらい別れでしたが、その分再会できたことが本当にうれしかったです。
20周年を記念して、このスクールに今まで関わってきた講師たちの近況を掲載した記念誌を作製しました。ここで出会った人たちがアメリカ、カナダ、チュニジア、コロンビア、シンガポール等、世界のあちこちで活躍していることと、また広い世界の中、どこかで繋がっていることを改めて感じることができました。このスクールを通して、様々な出会いがあり、世界のいろいろな場所とつながることができました。英語を通した仕事で、私が得られたものです。心理言語学者のフランク・スミスの言葉に、“One language sets you in a corridor for life. Two languages open every door along the way. – Frank Smith” (一つの言語で人生の通路に立ち、2つの言語でその通路のドアが全て開いていく。)という言葉があります。英語を通して、皆様が様々なドアを開いていかれることを願い、これからもそのためのお手伝いができるよう頑張って参ります。
20周年記念誌 http://www.gakuin.co.jp/NewsletterPDF/2018/2018NL4.pdf