英検講座で感じたこと


先日、ある小学生が英検3級クラスで次の問題をやりました。会話に合うように文章を入れる問題です。
Son: (    ) Mom?
Mother: First, wash these potatoes. Then, cut them into small pieces.

1.What did you cook for dinner,2. What did you buy at the store,
3. What time will we have lunch,4. What do you want me to do,

答えは4の「何かしてほしいことある?」という息子の問いに対し、お母さんが「まず芋を洗って、それから切って。」というのが無理のない会話の流れとなります。

私は、小学生から大人の方々の英検クラスを担当しておりますが、特に小学生の男の子は、「これだ!」と思うと残りの選択肢を読まずに答えてしまう傾向があります。この生徒も設問を見てすぐに1番を選びました。他の選択肢も見るよう促すと、3番目まで見て「3番も正解」と。最後まで読むよう促し、ようやく「4番も正解だ!」と。そこで1と3が正解となる理由を聞きました。

◆1番についての生徒の説明 
きっと帰ってきたばかりで忙しいお母さんに「何作ったの?」って子供が聞いて、お母さんが「まだできてないわよ!手伝いなさいよ!」という感じで「まず芋洗いなさい!」とイライラして答えている様子だと思った。

◆3番についての生徒の説明 
「お昼ごはんいつ?」と子どもが聞いて、やはりお母さんが忙しいから、「そんなこと聞く前に手伝いなさい!」という様子だと思った。それに僕の家では帰ってきたお母さんに「ごはん何?」と聞くと、たいてい「洗濯物は入れたの?お風呂洗ったの?」と言われるから…。

「この子のお母さんダメだな。」と感じられた方もいらっしゃると思いますが、実はこの生徒の母親は私自身です008.gif。日常でかみ合っていない会話をしているので、息子はこのかみ合わない英語の会話が自然だと感じたのです。このことで、自分がいかに家でのコミュニケーションをきちんととっていないのかということと、日常の日本語での会話も英語のコミュニケーション能力に影響を与えるということに気づかされてしまいました。

日常のコミュニケーションはいろんな点で英語にも影響を与えると思います。もともと日本語でも会話が苦手で無口な人が、英語だと「急におしゃべりになり、会話が上手になる」ということは滅多にありません。相手の立場を考えて日本語で話ができなければ、きっと英語でも同じでしょう。声が小さい人は英語でも小さいと思います。普段から日本語でも英語でもきちんとコミュニケーションがとれるように心がけたいと思いました。

当校でも6月の英検を目指して頑張っている方々がたくさんいます。過去に英検準2級まではスムーズだったのに、2級は1点足りず2度不合格となった子がいました。結果に落ち込んでいましたが、その次は高得点で合格しました。テレビでも取り上げられていたのですが、一部の方々で英検合格時の年齢を競う傾向があります。やはり合格点ギリギリでも合格したいと思うが心情でしょうが、その人の英語力としては高い点で合格した方が1学年早く合格できたことよりも意味があると思います。英検は受験者の力量に合わせた時期に計画的に学習して受けるのがベストだと思います。保護者の方々と私たちが、子どもたちの将来の英語教育にプラスとなるよう良いタイミングで英検にも目を向けさせたいと思っています。

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by TokyoPassport | 2016-04-28 13:13 | 英語と試験 | Comments(0)
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日々生徒さんとのやりとりで感じたことや英語教育に関することを中心に書いています。TPAの生徒様をはじめ、今後ご入会を検討して頂いている方、英語教育に関心のある方にも読んで頂けるとうれしいです。 www.gakuin.co.jp


by TokyoPassport 辻井 清江
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