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モチベーションについて

4月です。新学期を迎える方、初めて社会人となる方、またそのような経験をするお子様を持つお母様方、皆様それぞれでしょうね。「日本の4月」は「新しい始まり」で、今後1年間の目標を考えたりする時期でもありますよね。「1年後にはもう少し英語が話せるようになったらな。」「もう少し長い英語のお話を楽しみたいな」など、英語に関する目標を思いつく方がいらっしゃれば、とても嬉しく思います。
 しかし、そうは思っても、なかなかモチベーションが上がらないことって多いですよね。今日は学習に大きな影響を与える「モチベーション」に関して少し書きたいと思います。モチベーションには『何によって「興味・やる気・意欲」が沸くのか』という点で、2種類あります。
 一つ目は、「外発的動機付け(extrinsic motivation)」です。「飴と鞭」(英語では馬を上手に操るのに必要となる”Carrot and Stick”と言います)はよく聞きますが、何かがもらえたり褒められたりすることで頑張ろう、逆に叱られるから、物がもらえなくなるから頑張ろう、というものです。子どもクラスで、レッスンを頑張った時に先生からもらえる景品も「外発的動機付け」のひとつです。
 二つ目は、「内発的動機付け(intrinsic motivation)」です。これは周りからの報酬とは関係なく、興味関心をもち、自分の能力・知識を高めたい、と自分の内部から出てくる動機付けです。

 この二つの「動機付け」はどちらも効果があります。ただ「モチベーションが持続できるかどうか」という点で大きく異なります。「飴と鞭」の外発的動機付けだけでは、飴(報酬)に飽きたり、鞭(罰)に慣れたり、またそれらがなくなると、容易に投げ出してしまいます。仕事の条件がいくら良くても、やり甲斐や達成感が得られないと長く続けるのは本当に大変ですよね。
 人間のモチベーションの原点は『「自分の内的な欲求・達成目標」を満たすことにある』と言われています。英語を「楽しい、面白い」という気持ち抜きで続けるのは相当な苦痛です。皆さんが心から「もっと知りたい!」と英語に向き合うことが何より大切ですし、そうなるために、もちろん私たちが、1回ごとのレッスンを大切にしていかなければと常に考えております。

私は学校の大切な役割の一つは「生徒さんが学校を去った後、継続して勉強できる力を与えること」だと思っています。当然、皆さんはレッスンで話すためだけに英語を学んでいるのではありません。通えなくなった後にも、レッスンで学んだ知識は忘れることがあっても、英語をやって得られた感動、楽しかった感動、そういった経験の基盤があれば「自ら勉強したい」という気持ちが持続できると思います。そして更にその先の目標へと進んでいけると思います。

 過去、就職を機に退会した生徒さんから4年後に「仕事を退職して英語の教員免許取りました」とか、「無事に留学を終えて本当にいい経験をしました」等の報告をいただくと、本当にうれしくなります。毎月のニュースレターも小さなことですが、身近な先生のコラムを通して、英語を楽しみ、さらに興味を持っていただければと、始めてからもう8年になります。その他に何かできることがございましたら、いつでもご意見をお聞かせ下さいね。



by TokyoPassport | 2011-04-01 12:01 | 英語教育 | Comments(0)
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日々生徒さんとのやりとりで感じたことや英語教育に関することを中心に書いています。東京パスポート学院の生徒様をはじめ、英語教育に関心のある方に読んで頂けるとうれしいです。 www.gakuin.co.jp


by TokyoPassport 辻井 清江
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