英語と試験

児童英検の受付が終了しました。今まで当校では4歳が最年少でしたが、今回は3歳児の2名を含め多くの小さな子供たちがチャレンジします。皆さんが日頃の力を出し切られるよう心より願っております。試験と言えば、児童英検からはじまり、英検、TOEIC、TOEFL、IELTS、国連英検から学校での英語の試験などなど・・・そこで、今月は「試験の意義」について改めて考えてみました。
 
 「試験」は達成度の目安になり、「今度はもっと上を目指そう」と動機付けにもなる良い手段です。でも、試験で自分の知識の確認ができる反面、明確に結果を突きつけてきて結果だけが「自分の知識」のように感じてしまうこともあります。試験の結果も大切ですが、児童英検では特に子供たちがどこまで分かるようになったかと培った経験がより大切だと私は思っています。また、TOEICや英検などの試験では、テストの傾向に沿った対策が必要で、試験のための勉強を続けることはかなり大変です。でも、きっとその努力は何倍もの喜びになって返ってきます。「テストに合格する/良いスコアをとる」という結果だけでなく、先生の言っていることがより理解し易くなったり、言いたいことが伝えられるようになったり…。レッスン後、とてもうれしそうに「今日できたこと」をお話してくれる生徒さんたちがいらっしゃいます。簡単に何でもできてしまっては、この「喜び」も半減してしまうのかなと思います。頑張ってできるようになるから、やっぱり「楽しい」のかなと…。

 また、試験は得意でも、実際にその知識を使いこなせないことも多くあります。試験のために暗記した単語や表現はなかなか使いこなせませんが、実際のやりとりを通して身に付いた表現はすんなりでてくるものです。テストが満点でなくても、きちんと使える表現を蓄積することが、将来的には「確かな英語力」につながっていくと思います。
 例えば、3歳から児童英検を受けられますが、”science”と聞いて「ビーカーの実験用具の絵」、”earth”と聞いて地球儀の絵を当てる問題があります。「理科」や「地球」の概念のはっきりしない幼児にその単語を「テストのために教える」ことには、あまり意味を感じられません。英語を始めたばかりで“mine”, ” yours”も知らない生徒さんに”Oh, it’s mine!”とその子の消しゴムを取ったら、”No! No! ”と言われ、”Is it yours?と聞くとで”Yes!”と言いました。状況で理解できたのでしょうが、しばらく経った日「”It’s mine!”ってどういうことだったっけ?」と聞くと「私の?」ときちんと分かってます。また、”Follow me!”(ついておいで)と言われてきちんと外国人講師について行く幼児に「先生何て言ってたの?」と聞いてみたら、「何かな?私に任せてってみたいな感じかな?」と言いました。その後この子は、見てほしいものがあって私を呼ぶ時に突然”Follow me.”と言いました。最初はぴったりした意味に受け取っていなくても、推測し、反応しながら、きちんと理解する力が育ち、使えるようになっていきます。

よく話題になる「学力」ですが、「学力」とは「知識」だけでなく、「知識を使う力」や「意欲」も含まれます。「知りたい」という意欲を持って、知識を学び、その知識を使ってきちんとコミュニケーションを通して物事や問題を解決していくことが本当の学力です。英語も同じく、まず興味を持ち、人と意思疎通をしようという努力を通して習得されていくと思います。

もし、試験で、その結果が思ったレベルに達していなかった場合、壁にぶつかってしまうことがあると思います。ぜひ、そんな時には、いつでもご相談ください。何度も「壁」を経験し、今でもサボリながら努力している、同じ学習者でもありますから(笑)。 


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by TokyoPassport | 2010-06-01 20:00 | 英語と試験 | Comments(0)
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日々生徒さんとのやりとりで感じたことや英語教育に関することを中心に書いています。TPAの生徒様をはじめ、今後ご入会を検討して頂いている方、英語教育に関心のある方にも読んで頂けるとうれしいです。 www.gakuin.co.jp


by TokyoPassport 辻井 清江
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