「外国人おもてなし語学ボランティア・フォローアップ講座」を終えて
先週、東京都主催の「外国人おもてなし語学ボランティア・フォローアップ講座」に登壇させて頂きました。
定員400人でしたが、定員を上回る数の応募があり、会場は満席でした。抽選でお越しになれなかった方、もしくはご都合がつかなかった方に向けて、座談会でお話ししたことや感じたことをブログに掲載したいと思います。
1. 講座を担当した感想、心に残っているエピソード
講座を担当させて頂いてうれしかったことはたくさんありますが、何より、おもてなし精神あふれる方々にお会いできたことでした。中でも限られた英語で想いが伝わったエピソードはとても心に残っています。外国人を手助けするには、英語はそれほど大きな障壁ではなく、勇気とおもいやりの気持ち、そして行動することが大切ということを改めて実感できたことがうれしかったです。
以前のブログに書きましたが、”No”と “Come”の2語で外国人を助けた方の話を座談会ではさせて頂きましたが、もう一つとても印象に残っている生徒さんからのエピソードがあります。
アメリカの空港である中国人の男性がエアラインスタッフが言っていることが分からず困惑していました。そのスタッフはとても早口で話していて、中国人は全く理解できていない様子です。私の生徒さんは英語がそれほど得意でなかったのですが、飛行機がキャンセルとなり、これからどうなるかという説明をしているようだったので、何が起こっているかを確認し、その内容を中国人に英語で説明してあげました。彼はようやく理解することができ、生徒さんはとても感謝されました。エアラインスタッフも私の生徒さんも同じ英語を使って説明しています。でも、ここで英語がそれほど得意でない日本人の英語の方が通じたのは、英語が第二言語同士、理解しやすい単語を選べたということも少しはあるでしょうが、やはり私は相手に寄り添った対応ができたからだと思っています。同じ英語を話しても、相手が理解できているか確認しながら言葉やスピードを考え、思いやりを持って話すことって大切ですね。
2. 自分にとって「おもてなし」とは?
私にとって「おもてなし」とは、特別なことではなく、普段日本人の人が困っていたら手助けをするように、相手を思いやってできることをすることだと思います。ただ外国人は言葉や文化の違いで困ることが多いと思いますので、困っていることに気づき、「こうしたら喜ぶかな?」と想像して、できる手助けをすることで、相手も自分もお互いが幸せな気持ちになることが「おもてなし」だと思います。
例えば、先日、ニュージーランドの友人と昭和記念公園の日本庭園に行くと、そこで盆栽の手入れをしていた人が盆栽の形と意味を教えてくれました。私の友人だけでなく、私も初めて盆栽のことを知ることができ、とても興味深く面白かったです。その説明した人も私たちも楽しい時間を過ごし、これが「おもてなし」だと思いました。
また、私はニュージーランドで現地ガイドをしていた時に、多くの旅行者と旅を伴にしました。旅行者が帰国前に良かったと話すことで多かったのは人との出会いです。例えば、現地の人との会話が一番の思い出になったとか、落とし物に気づいて追いかけて来た人に感動した、船のキャプテンやバスの運転手さんが気さくに楽しく話してくれたことなど、美しい景色と同じくらい、人との出会いは心に残ります。手助けだけに限らず、ニコッと笑顔やHelloとあいさつすること、これだけでもお互いが幸せになりますから「おもてなし」だと思っています。
3. 外国人おもてなし語学ボランティアに期待すること。
外国人が日本の何に興味を持つのか、どんな場面で困るのか、なかなか分からないものです。ぜひ、街角で困っている人がいれば声をかけてみて、いろんな方と接するなかで、きっと見えてくることもあると思います。
私は一緒に働く外国人講師たちが、日本の傘やペンの質、カラフルな靴下に感動してるのを見て、こういうものがお土産に良いんだ、とか、日本語だけの食券機で注文できずに困っている姿を見て、こういう場面で困るんだ、とか気づかされ、何が人気で、どこに売っているんだろう?とか、食券機であれば、このメニュー何て説明すれば良いんだろうと情報を集めるようにしています。そうすると、きっと手助けしやすくなると思います。「きつねうどん/そば」「たぬきうどん/そば」等、いきなり説明するのは難しいですよね。
このように至るところで、手助けを必要としている人がいると思いますので、恥ずかしがらずに声をかけてみて下さい。
また手助けを必要としていなくても、Helloとあいさつをしたり、ニコッとするだけでも歓迎されていると感じられると思いますので、ぜひ笑顔で挨拶してみて下さい。きっと、声をかけられた方の一番の日本の思い出になるかもしれません。
定員400人でしたが、定員を上回る数の応募があり、会場は満席でした。抽選でお越しになれなかった方、もしくはご都合がつかなかった方に向けて、座談会でお話ししたことや感じたことをブログに掲載したいと思います。
1. 講座を担当した感想、心に残っているエピソード
講座を担当させて頂いてうれしかったことはたくさんありますが、何より、おもてなし精神あふれる方々にお会いできたことでした。中でも限られた英語で想いが伝わったエピソードはとても心に残っています。外国人を手助けするには、英語はそれほど大きな障壁ではなく、勇気とおもいやりの気持ち、そして行動することが大切ということを改めて実感できたことがうれしかったです。
以前のブログに書きましたが、”No”と “Come”の2語で外国人を助けた方の話を座談会ではさせて頂きましたが、もう一つとても印象に残っている生徒さんからのエピソードがあります。
アメリカの空港である中国人の男性がエアラインスタッフが言っていることが分からず困惑していました。そのスタッフはとても早口で話していて、中国人は全く理解できていない様子です。私の生徒さんは英語がそれほど得意でなかったのですが、飛行機がキャンセルとなり、これからどうなるかという説明をしているようだったので、何が起こっているかを確認し、その内容を中国人に英語で説明してあげました。彼はようやく理解することができ、生徒さんはとても感謝されました。エアラインスタッフも私の生徒さんも同じ英語を使って説明しています。でも、ここで英語がそれほど得意でない日本人の英語の方が通じたのは、英語が第二言語同士、理解しやすい単語を選べたということも少しはあるでしょうが、やはり私は相手に寄り添った対応ができたからだと思っています。同じ英語を話しても、相手が理解できているか確認しながら言葉やスピードを考え、思いやりを持って話すことって大切ですね。
2. 自分にとって「おもてなし」とは?
私にとって「おもてなし」とは、特別なことではなく、普段日本人の人が困っていたら手助けをするように、相手を思いやってできることをすることだと思います。ただ外国人は言葉や文化の違いで困ることが多いと思いますので、困っていることに気づき、「こうしたら喜ぶかな?」と想像して、できる手助けをすることで、相手も自分もお互いが幸せな気持ちになることが「おもてなし」だと思います。
例えば、先日、ニュージーランドの友人と昭和記念公園の日本庭園に行くと、そこで盆栽の手入れをしていた人が盆栽の形と意味を教えてくれました。私の友人だけでなく、私も初めて盆栽のことを知ることができ、とても興味深く面白かったです。その説明した人も私たちも楽しい時間を過ごし、これが「おもてなし」だと思いました。
また、私はニュージーランドで現地ガイドをしていた時に、多くの旅行者と旅を伴にしました。旅行者が帰国前に良かったと話すことで多かったのは人との出会いです。例えば、現地の人との会話が一番の思い出になったとか、落とし物に気づいて追いかけて来た人に感動した、船のキャプテンやバスの運転手さんが気さくに楽しく話してくれたことなど、美しい景色と同じくらい、人との出会いは心に残ります。手助けだけに限らず、ニコッと笑顔やHelloとあいさつすること、これだけでもお互いが幸せになりますから「おもてなし」だと思っています。
3. 外国人おもてなし語学ボランティアに期待すること。
外国人が日本の何に興味を持つのか、どんな場面で困るのか、なかなか分からないものです。ぜひ、街角で困っている人がいれば声をかけてみて、いろんな方と接するなかで、きっと見えてくることもあると思います。
私は一緒に働く外国人講師たちが、日本の傘やペンの質、カラフルな靴下に感動してるのを見て、こういうものがお土産に良いんだ、とか、日本語だけの食券機で注文できずに困っている姿を見て、こういう場面で困るんだ、とか気づかされ、何が人気で、どこに売っているんだろう?とか、食券機であれば、このメニュー何て説明すれば良いんだろうと情報を集めるようにしています。そうすると、きっと手助けしやすくなると思います。「きつねうどん/そば」「たぬきうどん/そば」等、いきなり説明するのは難しいですよね。
このように至るところで、手助けを必要としている人がいると思いますので、恥ずかしがらずに声をかけてみて下さい。
また手助けを必要としていなくても、Helloとあいさつをしたり、ニコッとするだけでも歓迎されていると感じられると思いますので、ぜひ笑顔で挨拶してみて下さい。きっと、声をかけられた方の一番の日本の思い出になるかもしれません。
by TokyoPassport
| 2017-02-08 15:00
| 外国人おもてなし語学ボランティア講座
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